フィンテックの分野においては日本は他の先進国に比べて遅れていると言わざるを得ません。

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フィンテックの進んでいる国

 

日本はフィンテックの分野において先進国の中で遅れを取っていると言われています。
フィンテックは定義や分野が幅広いので、世界一進んでいる国を断言できませんが、分野別にまとめると以下のようになります。

 

先進のフィンテック技術が普及している → アメリカ
フィンテックサービスの普及率が高い  → 中国
キャッシュレス化が進んでいる     → スウェーデン

 

各国のフィンテック事情をまとめました。

 

アメリカの最新フィンテックサービス

 

アメリカではフィンテックで大成功を収めたITベンチャーが多数あります。
特に普及率が高いサービスを紹介します。

 

Uber (ウーバー)

アメリカ発で世界中に広がっている配車サービスです。
タクシーのほかに、民間の人がお小遣い稼ぎで人を乗せるマッチングも行っています。
日本では、正規業者以外が運賃をもらって人を乗せるのは白タクという違法行為になるため普及していません。

 

P2Pレンディンング

お金を示すマークを持つサラリーマン

Peer to Peer レンディングの略でインターネットで個人の貸し手と借り手をマッチングするサービスです。
他人にお金を貸すのは抵抗があると思いますが、金融機関と同等の審査(与信)システムを提供することで、信頼性のある人にお金を貸せるようになります。
貸し倒れを起こすと、キャッシングと同様に信用情報機関に登録されるデメリットがあるため、返済率が非常に高いです。

 

これにより貸し手は銀行にお金を預けるよりも効率的に貸金業として副業・運用ができて、借り手は金融機関や消費者金融より安い金利での資金調達が可能になります。
日本では、貸金業法によって個人による貸付行為を禁止しています。

 

その代わりにAIを使った自動審査を行うAIスコアレンディングや企業やファンドが個人から資金調達するソーシャルレンディングが普及しています。

 

中国でフィンテックの普及する要因

 

中国でのフィンテック普及率は50%を超える世界トップ水準です。
日本の場合は何をするにしても大手のブランド力を重視します。
既存サービスより良いものができても、実績や運営母体の小さい企業のサービスは不安に感じて慎重に検討するものです。
中国では既存大手への信頼性が日本よりも低いため、良いサービスが登場すると、積極的に切り替える人が多いです。

 

キャッシュレス化の進むスウェーデン

 

スウェーデンはキャッシュレス先進国で、現金を扱わない小売店や飲食店が増えています。
キャッシュレス化によって、銀行の現金輸送業務、小売店の現金勘定をする業務が削減され、強盗被害などのセキュリティ面も改善されるメリットがあります。
現金決済よりもカードや仮想通貨、電子マネー決済の方が優れているのは明確ですが、日本は治安が良くて多額の現金を持ち歩くことに抵抗を感じない人が多いです。
日本は先進国の中でキャッシュレス化が遅れていて、その要因は世界屈指の治安の良さが関係しています。