秘書業務をこなす新しいサービス「AI個人秘書」についてわかっていることをまとめました。

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みずほ情報総研の「AI個人秘書」とは

 

2018年10月16日より行われた家電・IT(情報技術)の見本市「シーテック」では、みずほ銀行子会社のみずほ情報総研がAI個人秘書を出展しました。
モニターに映った個人秘書に対して、音声で指示を出すと、あらゆることに対応をしてくれます。
すでに実用化の進んでいる受付ロボットのペッパーくんの進化版にあたるもので、タッチパネルではなく音声認識で全ての対応を行い、音声認識機能によって本人確認まで行います。

 

AI個人秘書の機能

 

  • 音声認識
  • 音声による個人認証
  • チャットボット
  • 音声合成(コンピューターによる文章読み上げ)

 

目玉になる機能は音声による個人認証です。
銀行業務においては、音声で本人認証をすることで、暗証番号や本人確認の個人情報不要で、現金をおろすことができます。

 

注目されるAI秘書

 

ポイントを示す女性秘書

みずほ情報総研が「AI個人秘書」というサービス名称にしたのは、銀行の窓口業務だけではなく他産業への活用も視野に入れているからです。
AI秘書は多くのIT企業が開発を進めているカテゴリーです。
将来的には経営者や役員など秘書を持つスタッフのスケジュール管理、各種調整業務をAIが行う時代になると予想されています。
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重要になるのは音声による個人認証機能です。
経営に関する重要なことでも、音声による個人認証をすることによって情報が外部に漏洩することを防ぎます。

 

パスワードを入力するなどのログインは不要で、登録した人の声のみにすることで業務効率のアップ、セキュリティの向上を期待されています。

 

将来的には秘書だけではなく社長の仕事もAIに奪われる?

 

みずほ情報総研の展示品からは話がそれますが、AI秘書によって将来的にはあらゆる業種の秘書業務が奪われる可能性があります。
ただし、秘書は業務をこなすだけではなく、常に付き添ってサポートをするなど人間性を求められることがあり、コスト削減や効率化ができたとしても人を雇う需要も残っていくでしょう。

 

秘書だけではなく将来的には経営者の仕事もAIに奪われるという予想が出ています。
会社の舵を握る判断を経営者の裁量ではなくAIが幅広い項目から損得勘定して判断した方が経営が良い方向に動くとされています。
秘書をAIに変えるか迷っている経営者の方も5年後、10年後には自分自身の立場が危うくなっているかもしれません。

 

秘書であれば、経営者の裁量でAIにするか選ぶことができますし、一般的な会社は秘書が数名程度しかいないのでAIに切り替えても削減できる利益は限定的です。
それに対して会社の社長業務をAIが行えば、判断ミスがなくなり大きな会社では数億円単位で売上や利益が変わってきます。
将来のことを考えると秘書よりも社長の方がたくさんの仕事をAIに奪われるかもしれません。

 

また三菱UFJ銀行は人型ロボット「NAO」を試験的の導入するなど、皆さんの知らない間に金融サービスは大きな変革期に入っています。