人型ロボット「NAO」とは
人型ロボット「NAO」とは、2016年より金融やITなどあらゆる業務を行う人工知能を搭載して普及している次世代ロボットです。
三菱UFJ銀行が試験的に導入してロビー案内ロボットとして活用しています。
ほかにもプログラミングを行うIT業や教育分野での教材、店舗やイベントでの受付ロボットとして実用化が進んでいます。
NAOの開発業者
NAOは日本サード・パーティ株式会社の商品です。
同社は1987年に設立し、当初は海外企業の日本進出をサポートする企業として立ち上げられました。
昨今はAI分野の開発に積極的で、NAOは現在もっとも力を入れて開発や普及活動を進めているAIロボットです。
平成29年よりAI部門を正式に立ち上げて、現在は日本のAI技術を牽引するIT企業として成長を続けています。
NAOはプログラミングができる
人型ロボット「NAO」の凄いところは、プログラミングの経験が無くても、直感的に開発を行うことができる環境が用意されていることです。
さらに、C++や、Pythonなどのプログラミング言語で制御することができるのであらゆる活用方法が可能です。
制御されているプログラミング言語を活用すれば、ちょっとした知識のみでNAOのプログラミングを独自に書き換えてアレンジすることが可能です。
実用化が進んでいるのは教育分野です。初心者から第一線で活躍するエンジニアまで、幅広い方がNAOのプログラムを書き換えることができます。
ロボット工学やプログラミング言語の知識がなくても、開発が可能な「Choregraphe (コレグラフ)」というアプリケーションを活用することで、ロボット工学を身近なものへと変えました。
日立が支援
2017年6月より、NAOを使った実証実験を行う三菱UFJ銀行を日立製作所が技術支援することを発表しました。
NAOのカスタマイズ性を活かして、大手同士の協力によって、より精度の高い銀行窓口ロボットとしての成長が期待されています。
現在行っている開発内容は、来店されたお客様を認知してNAOから話しかけて要件を聞くことや、タブレットの申し込み用ページを案内して、デジタルによる受付や手続き業務をサポートします。
デジタル化を行うと、操作になれない人のサポートをするスタッフが必要です。
こうしたサポートスタッフもAIロボットによって対応し、徹底的に人件費を削減する狙いがあります。
大手メガバンクはNAOのほかにも各銀行で様々な受付システムを開発しています。
コスト削減だけではなく、東京オリンピックや増加する外国人旅行客などあらゆる外国言語に対応するには、幅広い言語の音声認識ができるAIロボットが最適だと考えているからです。